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ボランティアストーリー #1

 2HNでは、20~70代の約30名のボランティアの方々がメインで活動を支えていただいています。今回は、食品メーカー勤務のご経験から2HNの活動に参加された小山さんのご紹介です。

 

 

Q: 2HNの活動に参加する前から「フードバンク」という活動は知っていましたか?

A: 元々食品メーカーに勤務していたこともあり、フードバンクの存在は知っていました。実は、私自身が食品を廃棄する業務も担当していたんです。全国各地の倉庫にある食品の在庫管理を担っており、業務の一部として、滞留在庫やパッケージ変更などによって売れなくなった食品を廃棄していました。
 異物混入などやむを得ない理由で捨てられる食品もありますが、まだ食べられるにも関わらず捨てられる多くの食品を目の当たりにし、「もったいないな」と日々心苦しさを感じていました。

 

Q: 2HNへのボランティア参加の理由も食品ロスへの関心があったからでしょうか?

A: そうですね。最初は正直「ボランティア」や「誰かを支援する」という事よりも、「食品ロスを減らすための取り組み」である点に強く関心がありました。2年前ごろに退職を機に時間に余裕ができ、迷わず2HNの活動に参加することにしました。

 

Q: 日常はどんな活動をしていますか?

A: 主に、生活に困った方の食品の訪れる相談窓口からの依頼をもとに、食品の詰め合わせる取り組みを担当しています。食品の詰め合わせは、家族構成や生活状況、持病の有無などに応じて一つひとつその方に合わせた内容で作っています。

 

 

Q: 実際に活動に参加されてみて、いかがでしたか?

A: 「私がやりたかったのはこれ!」という感じで、捨てられる運命だった食品を活かすことができることが純粋に嬉しかったです。食品メーカーにいた際には、他企業の実態はよく知らなかったのですが、自分だけではなく他企業も同じ問題を抱えていたことがよく分かりました。
 当初は食品ロスへの関心が大きかったのですが、2HNに寄付された食品が誰かの役に立っている実感があり、大きなやりがいになっています。実際に食品をお届けした方からのお手紙には、色んなコメントが寄せられますが、感謝の言葉は原動力になりますね。

 

Q: 2HNの活動の魅力は何でしょうか?

A: 活動そのものに意義があることはもちろんですが、今日も名古屋市の生活に困った方のための相談窓口を見学に行ったり、様々な福祉活動をしている2HNのパートナー団体(食品を届けている団体)のことなど、普段の生活からは中々知ることのないことを学ぶ機会は多いですね。
 他のボランティアメンバーも年齢や経歴など多様なメンバーが集まっているので、普段の会話でも初めて知ることが多く、いつも刺激がいっぱいです。

 

2017年6月発行 セカンドハーベスト名古屋会報誌 No.8 一部改編
http://www.2h-nagoya.org/about/report

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